657
何だろう
四、五日前から、朝起きても疲れが抜け難くなって来ているみたいだ
突如、降って湧いた貰い事故で頭を煩わせる難題も勃発してしまったし
こちらはただ、頼まれただけだったのにな
それも原因の一つだろうか
昨日、今日は舞台上で一昨日みたいな大ミスはせず、取り敢えずはペースを取り戻す事は出来たけれど
やっぱりまだ、体力回復し辛くなっている気がする
いや、一昨日は僕らしくもない落とし穴に陥ってしまった
近頃、書き物は多く演って来ていた筈なのに
あんなのは初めてか
初めてではなかったにしても、数十年、十数年振りではなかったろうか
少なくとも、自分の記憶には無い
中村雀右衛門の兄さん、中村芝翫の兄さんがフォローして拾ってくれた御陰で、客席は笑いに包まれて、一先ず事無きを得たが
両兄さんには御礼を言っても言い尽くせない
また、御詫びをしてもし足りない
中村児太郎さんにも昨日、二人で会話のやり取りをする場面の時から「確かにいつものお兄さんの芝居のペースじゃなかった」と言われた
相手役の後輩が感じる位、自分でも気付かぬ内に既に何かの階段を踏み外し掛けていた様だ
自分自身としては、笑い事じゃなかった
頭の中が真っ白になって冷や汗が止まらなかったし、取り乱したし、一瞬「脳梗塞とかではないか」と、疑ってしまった
ほら、良く脳梗塞って「言葉が出て来なくなる」って言うじゃない
一昨晩から昨日の朝に掛けては、あの場面の繰り返す夢を見てうなされもした
それ程の大エラーだった
痛めている左足も未だ本調子に戻っていない感覚だ
何だかんだ言っても、八ヶ月間連続で舞台に出ているし、無意識に身体に疲労が溜まって経年劣化気味になっているのか
今月もまだ半分近く残ってるのに
こんなのじゃ、先が思いやられるな
メンテナンスと適度の休養ってのは必要なのかも知れないね
身体が疲れ切るとどうしても睡眠時間を欲して七時間とか寝てしまうのだけれども
そうすると翌日、逆に身体が重くなり、起きられなくて良くない
寝過ぎか
いいのは五時間程度、深く眠りに落ちられた時
これが翌日が一番楽
確かにちょっと睡眠が足りない気はするんだけど、自分的には覚醒出来るし、此処がベスト
自分の身体を巧く乗りこなせてる感じがする
睡眠時間の調整、難しい
兎に角、千穐楽まで残り十一日間
スタミナ切れしない様にペース配分をしながら、その日その日の集中力を切らさず、全力投球して行くのみだ
来月は一ヶ月の公演には出演しない予定だから、人間ドックに行こう
そして、確かに少々、身体よりも先ずは気を休めたいかな
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656
仕事が終わってからの酒が滅茶苦茶美味い
殊、国産ウィスキーの話だと、角や響、白州も勿論だが、ハイボールにするなら山崎は別格だ
少し勿体無い飲み方な気もするけど、美味いんだから仕方が無い
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654
今日、歌舞伎座の六月大歌舞伎の初日が開いた
夜の部では「巷談宵宮雨」で、虎鰒の太十と云う役を演じている
初役
我が家には全く縁の無かった芝居な所為も有ってか、割と今までに演って来なかったタイプの役かも知れない
近代では中村吉右衛門の叔父さん、中村勘三郎の兄さんと云う、達人の先輩御二人がそれぞれ、色の違う素晴らしい太十をなさっているので、その同じ役をさせて貰う有難さと同時に、恐ろしさとプレッシャーも並大抵ではない
先々月、「西郷と勝」で演じた西郷吉之助の“覚える”、“説得力を持った一人語り”とはまた違う、“会話のキャッチボール”、“土着の匂い”と云う味の手強さ
なかなかに難しく、稽古中から今日の初日まで、龍達役の中村芝翫の兄さん、おいち役の中村雀右衛門の兄さんと相談しながら、また、アドヴァイスも頂きつつ、色々と試行錯誤を重ねている
まだまだ、修正部分は山程有る
でも、前回、二十数年前に、勘三郎の兄さんの太十に、中村富十郎の小父さんの龍達、中村福助の兄さんのおいちで出した「巷談宵宮雨」の時に出演していて、稽古中から今日まで、ずっと舞台袖から見て助言をしてくれている中村芝のぶさんが「大丈夫、貴方は出て来て太十の柄なんだから、楽しんで、自信を持って演って」と、励ましと誉め言葉をくれたのは何よりの味方だ
芝のぶさんとは先月の「鬼一法眼三略巻」でも一緒に出ていて、今までも気が付いた事は何でも言ってくれる
僕も彼に良く尋ねるし、彼も僕を気に掛けてくれて、一つの安心に繋がる
また、観てくれたお客さんからも帰り際に「面白かった」と云う感想を直に貰えたのが収穫だ
嬉しかった
そう言えば、息子も初めて観たこの芝居を「楽しかった」と言っていたな
それを信じて、また明日、明後日と
一日に一歩ずつでも、お客さんが観てより一層「面白い」と思ってくれる様に、色々と悩んで考えなければ
先ずはもう一度、頭の中を整理する所から始めようか
そして、今月は朝から晩まで歌舞伎座に拘束時間が十二時間近いと云う事も判明
移動時間を考えてみると、自宅には十一時間居るか居ないか
十一時間と云えば、ちょっと酒を飲んでいたら直ぐに過ぎてしまう程度の時間
あっと言う間だ
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652
昨日は公演の前に歌舞伎座内で、第103回花道会セミナーと云う、軽いトークショーの様な物をやった
話題は大体、今年の1月からこの5月までに演じた役と、来月に演じる役の話だったり
今年は多く相手役を勤めさせて貰える中村時蔵の兄さん、中村雀右衛門の兄さん、御二人の話
それから、後輩達の話
後は仲のいい連れ達や、少しプライヴェートの事と云った所だろうか
聞き手はフジTVの元アナウンサーで歌舞伎にも造詣が深い吉崎典子さん
流石に良く歌舞伎を御存知なだけの事が有り、とても親身で分かり易く話を引き出して下さったので、僕自身にとっても実にいい時間であった
舞台以外であまり人前に出る場面を作りたくない人間なだけに、お客さんに生の声や気持ちを伝えられる、この類いの機会は、たまにならば本当に嬉しい
吉崎さんにも改めて感謝している
聞き上手な彼女の御陰で、普段は喋らない事も喋ってしまったかも知れないな
思いの外に結構、沢山の人が聞きに来てくれていて有難かったのだけれども、何しろ口下手で、いつも気の利いたトークが出来ない僕なだけに
自分が楽しめたのと同様に、来場した人達が話に納得して、楽しんでくれたのならば幸いなのだがな
喜んで貰えたのかどうか、今となってはそれが気掛かりだ
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651
今晩の「モンテ・クリスト伯」
やっぱりね
僕は伊武雅刀さんとか尾上寛之さんじゃなくて、スタート時点から山口紗弥加さんなんじゃないかと思っていたんだよ
予測は見事に当たったね
坂東亀蔵さん夫妻もこのドラマには嵌まっているとの事で、今月の公演でも亀蔵さんとは楽屋が相部屋だから、その話で盛り上がる日も有ったりもする
木曜日の晩は「警視庁捜査一課長」、「未解決の女」、そして「モンテ・クリスト伯」と、ハードディスクを駆使してもなかなか慌ただしくも嬉しい夜なんだよ
いや、来週も楽しみだね
そして、日が変わって、今日から上映の「ランペイジ・巨獣大乱闘」
後は「ゲティ家の身代金」
それからもう一つ、もう直ぐ上映が終わりそうな「サバービコン」
この三本の映画は興味有るんだよな
時間が許してくれるのならば観たいのだがね
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650
大事件が起きた
呑気にキュリオスティ・コーラとか飲んでいる場合では無い
今まで我が家では豆蔵、紅煉と、二匹の犬(共に雄)と同居していたのだが
今日、公演が終わって帰って来たら一匹増えていた
マルチーズとトイプードルの掛け合わせ、まだ生後二ヶ月ちょっとの雌
名前はまる子である
これがまた、今までの二匹とは別の愛らしさである
楽屋で送られて来た写真を見せたら、同じ犬好きの市川左團次の兄さんや、河原崎権十郎の兄さんにも「可愛いじゃないか」との、御墨付きを頂いた
これからは三匹の犬との同居か
世話は大変だけれども、その分の楽しみも有るし、仕事にも張りが出ると云う物だ
実は友人でもあり、大変に御世話になっている日本画家の河嶋淳司先生
僕が尾上松緑を四代目として襲名した時に、扇子の絵も書いて頂いた方なのだが
河嶋先生に頂いた十二枚の十二支の絵
その内の、今年も勿論、居間に飾らせて貰っている戌年の絵には、黒白の犬、白の犬、茶の犬と、三匹の犬が描かれているのだ
今日来たまる子が白い犬
一番年上の豆蔵が茶色い犬、二番目の紅煉が黒白の犬なので、犬種は違えど、とうとう河嶋先生の絵通りの色の三匹が揃った訳だ
しかも、身内贔屓もありつつの三匹共、器量良し
これで、河嶋先生の御利益と、3カードならぬ三匹の犬の御利益にも与れて、何かいい事が起きるかな
と、実は密かに期待している
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コーラの中ではガラス瓶の180mlのコカ・コーラがかなり美味く得点が高いと思うのだが、フェンティマンスのキュリオスティ・コーラはまた抜群の味であるよな
海外のコーラだから、日本のコーラ類よりもちょっとだけ値が張るけれども、それも納得出来る
また、ジンジャーエールはウィルキンソンの辛口のジンジャーエールが別格だな
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すねこすり、可哀想に
可愛いのに
老婆の倅が能無しだから、余計に切ない
ペット飼いには辛いわ、この話
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646
「モンテ・クリスト伯」、面白いじゃないか
今週から観始めた訳だが、これは続けて観たいドラマだな
今期は「警視庁捜査一課長」と云い「未解決の女」、「おっさんずラブ」と云い
「執事・西園寺の名推理」や、忘れちゃいけない「孤独のグルメSeason7」と云い
僕が好きな俳優さん、女優さんが活躍するドラマが多くて楽しいな
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645
あの、不敵な強面と云い
良く通る低い声と云い
独特の斜め掛かった座り方と云い
切れの有る所作と云い
全てが格好いい
実に引き込まれた
映像や音源だけで、こんなに心を掴まれ揺さぶられるとは
生で体験したらどんな事になるのだろう
是非、神田松之丞さんの講談を生で観てみたい
まさに天才
あれは観ておかなくてはいけない芸だ
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