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今年最初の歌舞伎の興行
国立劇場大劇場に於ける「南総里見八犬伝」が無事に千穐楽を迎えた
いや、まさに今日、立廻りで右足親指の爪が剥がれたから、「無事」と云う言葉は間違いだな
でも、他には最後まで問題無く幕を閉める事が出来たよ
この作品は歌舞伎では縁が無くとも、小説や漫画、映画、TV、ゲーム等で知っている人達も多いと思う
僕は八犬士の一人、犬飼現八信道と悪役、網干左母二郎の二役を演じていた
さて、現八と言えば滸我の城の大屋根、芳流閣の上で犬塚信乃戌孝と大激闘を繰り広げる捕物柔、拳法の達人である訳だが、此処は一度、その話は置いておく
時に、皆さんは狆と云う犬を御存知だろうか
そう、あの、何処を見ているのか焦点が合っているのかいないのか分からず、口を半開きにして舌を出している、ちょっと阿呆面なイメージが強い犬だ
先日、或る人から「貴方は犬で言うならば狆に似ている」との御言葉を頂いた
うん、僕を犬に例えるとすれば、決して鼻の長い美形の種類ではないだろうから、そう言われたのは不本意どころか自分でも深々と納得する次第ではある
特に狆は、遥か昔は中国の時の皇帝が好んで飼い、我が国では花魁が愛玩していたとの絵も残っており、今や、高級御座敷犬って感じのレアなイメージだし、不細工ながらも何処かに愛敬と可愛い気が有るので、狆側からしてみると同類にされるのは不本意かも知れないが、実は僕サイドとしては正直言って満更悪い気はしなかった
従って、今月の興行を観て下さった方々の中には「現八のイメージは狆か」と思われた方も少なくはなかろう
犬繋がりの話だと昔、高橋よしひろさんの漫画で「銀牙〜流れ星銀〜」と云うのが有った
その中で僕が一番好きだった犬は鹿児島のボクサー、ベム
彼一択だったね
ちなみに今は、この四月に香川の金丸座で催される金比羅歌舞伎の製作発表の記者会見を済ませ、明日から始まる松竹座での来月の歌舞伎公演、四代目中村鴈治郎襲名披露興行の稽古の為に新幹線で大阪に移動中
今日は此処まで何も食べてないからな
向こうでホテルに着いて荷物を解いたら、誰か誘って飲みつつ軽くつまみに十三辺りにでも繰り出すかね
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昨日は国立劇場大劇場での初春歌舞伎公演終了後に第十五回伝統歌舞伎保存会研修発表会の「曽我綉侠御所染」の稽古に立ち合い、それが終わってから、坂東亀寿さん夫婦と合流して東池袋のシアターグリーンBigTreeTheaterにて上演されている、劇団イノセントスフィアの「刻印」と云う芝居を観て来た
「刻(キザム)」と「印(シルシ)」の二編から構成された作品
話の種は明かさないが、両編共に実際に起こった事件や出来事に着想を得て創作されたフィクション
特に、現代の日本で非常に問題として取り上げられているナイーヴな事案を、劇団の主宰であり僕の生涯の友の一人、西森秀行さんが恐れる事無く客観的且つ公平に練り上げていた
「刻」では、狩野和馬さん、遊佐邦博さん、「印」では黒川深雪さん、三浦知之さん、八敷勝さんと云う旧友は勿論の事、他の出演者、客演の俳優さん達がまさに、命を削って素晴らしい舞台を成立させていた
狩野さんはいつもと同じ、それ以上の独特な存在感と凄みを放っていて、相変わらずの狩野イズム
また、黒川さんも今までに無い役に挑戦されて、そのパワーに目が放せなかった
特に、この二人の引力には今回も圧倒されっ放しの二時間強
泥臭いながらもハイセンス
魂に響いた
そして、衝撃と感動に心が震えたよ
いつも思い、言っている事だけれど、演劇、映画、音楽、書物、何に限らず、いい作品に触れると、自分のエネルギーを物凄く触発される
公演の後、あまりに胸が一杯になり過ぎて、我が友人達とは敢えて顔を合わせる事無く亀寿さん夫婦と共に劇場を後にしたが、近々の再会を約している
その時に色々と語り合うのが今から楽しみだ
獲物を狙う獅子の眼と飢えた狼の魂を持つ演劇集団、きっと、今日も激烈に闘った事だろう
もし、時間と懐に余裕が有ったら、東京では明後日の十八日まで、その後は来週の二十四日、二十五日に広島のアステールプラザ多目的Studioで公演しているので是非
いや、時間と懐に余裕が無かったとしてもこれは、そして、この劇団の作品は全て、価値が、必要が有るので、観て欲しい
観るべきだ、とまで言い切れる
さて、話は変わるが、今日の僕の方の歌舞伎公演「南総里見八犬伝」は夜の部の公演
未成年だった頃からの友人、女優で声優でもある葛城七穂さんが、彼女の声優の先輩、篠原恵美さんと一緒に観に来て、楽屋を訪ねてくれた
篠原恵美さんと言えば僕の中で非常にイメージが強いのが「美少女戦士セーラームーン」の木野まこと役
当時、リアルタイムで観ていてセーラージュピター贔屓だった、ポニーテールが今も昔も大好物な僕が非常にテンションが上がったのは言うまでもないが、内緒の話
とても、おしとやかで素敵なお姉さんであった
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どうやら、僕のホームページが見れなくなっているらしい
昨日、友達から言われて知って、調べてみたら、確かに読めなくなっている
別に閉鎖した訳では無いのだが、どうしてなのか原因が分からなくて困っている
ホームページを立ち上げた時の責任者だった事務所員も現在は辞めているので、詳しい設定すら分からずに四苦八苦だ
僕自身、オンラインには実は全く疎く、興味が無い所為で人任せにしていたのが祟った様だ
只今、スタッフが大至急で原因の究明と復旧に勤めている
幸い、日記だけは読める様だから、御迷惑をお掛けするが、もうしばらくお待ち頂きたい
ところで、話は変わる
昨日って、成人式だよね
ニュースを観てたんだけど、毎年、毎年、阿呆の様に映されてる、暴れる愚かな新成人の映像が昨日は皆無だったな
今年は少しはマシだったのか
それとも、僕がたまたま、それ関連の報道を観なかっただけなのか
または「あれを映すから、調子に乗って一層、羽目を外す馬鹿が増える」と、やっとTV局サイドが気付いて、それに関する報道を控えたのか
もし、三つ目の選択肢だったとしたら、いい判断だと思うんだがね
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前から思っていた事だけれど
近頃はTVを点けると飽きもせず“笑わせてる”のと“笑われてる”のの区別が付かない“コメディアン”とは全く言えない様な“お笑い屋”とでも呼ぶのが分相応な“お笑いゴロ”がヴァラエティー番組で跳梁跋扈しているね
昔の「ドリフ大爆笑」や、「バカ殿」とか「笑点」を始めとして、ネタやコントを観せてくれる番組なら大好きだが、それとは全く主旨が違って感じる、雛壇が並ぶ体の番組は虫酸が走るから観る事は一切無い
観ないから、僕の生活には支障が出ず、癇に障る事は殆んど無い
しかし、たまにCMやチャンネルを回している時にそんなのが自分の目の中に飛び込んで来ると、とても人生を損した気分になる
オキシドールででも洗って消毒したくなる位に目が汚れる思いだ
この間の日曜日、僕の大好きなドラマのスペシャルにも二組出てた
片一方はきっちりとしたネタを僕も観た事が有るのでまだ分からないではないけど、もう一人はチャンネルを流している時にちょっと映る時ですらいつも、賑やかしにただ、はしゃいでいるだけにしか僕には映らない人
折角、待ち兼ねていたドラマを観ていたのに正直、興醒めだった
“役者”は“役者”、“ミュージシャン”は“ミュージシャン”、“落語家”は“落語家”であるのと同じ様に、“コメディアン”は先ずは“笑い”が本業であるべき筈だと思うのに、“お笑い芸人”である当人が“お笑われ芸人”になってしまっている事に気付いていない
そんなマスターベーション観せられるのはチャンネルを回す合間だけだとしても凄く切なくなる
主に電気代が
「自分のフィールドじゃない他のフィールドに我が物顔で足を踏み入れるのは、誰であろうと如何なのかな」と云う話
うん、我々の同業であろうとも、それは同様
僕の考え方が古いのか
「全員が全員、そうだ」等との暴論は打たないし、“芸”や“お笑い”を真摯に追求していらっしゃる“コメディアン”、“お笑い芸人”の方々は楽しいし面白いし大好きで、尊敬、敬愛している
だが、雛壇で騒々しく喚いているのが“芸”だ、と勘違いしている“お笑われ芸人”、そんな手合いは僕は好きではない
いや、「嫌い」と言ってでさえ、差し支えは無いかもね
もうちょっとしたら始まる、その僕の好きなドラマの続編、そんな人達が出ないでくれるならばなお一層、盛り上がって楽しめるのだがな
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傷口が出来る
傷口が治るまで痛みと痒みを我慢出来ずに、掻き過ぎて瘡蓋になる
その瘡蓋が治って乾く前にまた、痛みと痒みを我慢出来ずに上から掻いて、掻いて、掻き壊し、瘡蓋が剥がれ、そこに新たな瘡蓋が出来る
何度も何度も繰り返し
どんどん瘡蓋の上に瘡蓋が盛り上がって重なり、本来の傷の痛み、痒みどころか、その位置まで曖昧に分からなくなる
自分の何処がどう悪化しているのかに鈍感になって行く訳だ
これは、身体の傷ばかりではなく、心の傷でも人生の傷でも同じ事
己でも気付かぬ内にあらゆる神経が麻痺して、痛覚を失ってしまう
何と云う悪循環なんだろう
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女子アイドル復権、群雄割拠の時代だな
ももクロZは勿論の事、Teamしゃちほこや中村松江さん御推薦のBabyMetalもいいが
僕の今、一押しはSTARMARIEだな
彼女達はいい
曲を聴いていると非常にテンションが上がる
歌詞が斬新で素晴らしい
勿論、CDは全て持っている
と、言うか、買ってしまった
折角、部屋をコンパクトにしてCDも半分以上、断捨離した筈だったのに
STARMARIEの魔力、恐るべし
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部屋の模様替えって何だかウキウキとテンションが上がる
自分の部屋をリフォーム、模様替えして約三ヶ月
やっと、和室に慣れて来てゆっくり眠れる様になって来たかな
思えば、東京以外の仕事や公演、旅行等のホテルとか旅館は別にして、これまでは自分で持った部屋と云うのがずっと洋室でベッドかソファーベッドだったから、人生初の和室と敷き布団生活に突入した訳だ
でも、部屋の広さは以前と比べて四割程度とかなり狭くなったけど、部屋の中央に座ったままで何でも手が届く様になった分、今までよりも遥かにコンパクトで過ごし易くなった気がして快適至極
部屋って無駄に広いのがいいと云うだけではないのだな
ちょっと前の話、中村松江さんや坂東亀寿さん達に新しい部屋を披露して、あまりの整頓に感心された
我ながらも「自分は収納の神ではないか」と自画自賛してしまう程の几帳面な整理っ振りだ
DVD、CD、本、洋服等はかなり断捨離しなきゃならなかったけど、本は必要な物はKindle三台分に入れ直したし、音響機器は高性能で小型化した商品に買い直した
他の物も精鋭だけを選りすぐって残して、後は人にあげたり、中古屋に売ったりしたから後始末も上々
これでまた、生活に新しい張りが出来て、改めて来年からも気持ち良く楽しく仕事にも臨めそうな予感
それが当たって続くといいな
さて、今日はこれから、公益社団法人日本舞踊協会の今年最後の定例理事会だ
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今朝、僕は長崎に着いた
此処には仕事を含めて数え切れない程に来ているが、今回は仕事ではない
完全にプライヴェート
長崎は好きだ
都会と田舎、和と西洋、現在と江戸時代、幕末、伝統、出島、隠れ切支丹、港町、造船所、工業地帯、原爆と云った色々な栄光と迫害、弾圧の魂を爛れたケロイドの様に背負い、混じり合ったカオスな空気が僕を惹き付ける
特に以前から予々、時間が出来たら是非訪れてみたいと思っていた軍艦島に上陸する為の一人旅
念願叶って先程、軍艦島へのツアーを終えて来た所
空港に着いた途端にパラ付いた雨模様や、熊本は阿蘇山の噴火とかが出港に影響が出るかと心配したが、無事に接岸、回る事が出来て先ずは一安心
クルーズには大勢の人が参加していたが、団体やカップル等が殆ど
一人で参加した物好きはひょっとしたら僕一人だったかも知れない
悴む位に身を斬る船上の風の寒さ、うねる波飛沫、潮の匂い、船の揺れまでも心地いい
長崎港から高島の石炭資料館、そして、いよいよ軍艦島
一昨日、昨日は波が高くて上陸出来なかったらしい
今日で幸運だった
想像していたよりも小振りでびっくりした
あそこが当時は東京よりも人口密度が遥かに高かったとは
想像を絶する物凄い機能美だったのだな
案内役の係員さんの解説にも熱が入っていて、聞く側のこちらも気合いが入った
正と負、生と死、活気と怨念、妄執と諦念、両方の相反するエネルギーが未だに島をまるごと取り囲んでいて、島自体に取り憑かれそうな心持ちだった
それもまた快く感じるのがあの島の魔力か
男のロマンと悲哀が詰まりに詰まった場所だった
一回じゃ惜しい
明日にでもまた、もう行きたい位の気分だ
想像していた以上、遥かに素晴らしく、死ぬならこう云う場所で死にたいね
うん、来た甲斐が有った
心と脳髄にしっかりと刻み込んだ
さて、これから、繁華街の思案橋に出て飲み、朝になったら五島列島を巡ってから電車で福岡は博多に入って飲んで一泊と云うのが取り敢えずは明日、明後日の朝までのざっくりとした予定
もうちょっと休み期間の猶予は有るし、宿も特段取ってる訳では無いから、居所定めず数日掛けてブラブラと北上、途中で京都、南座の歌舞伎公演、顔見世興行に挨拶に伺ったり、先々月に世話になった名古屋の店に顔出したりしつつ、最終的には北海道のすすきので飲んで帰って来れればベストだな
出来れば高松、広島、米子、竹涛、善光寺、仙台、青森辺りの何処かにも寄れると嬉しいんだが、全部は流石に無理
取り敢えず、候補には入れておこう
兎にも角にも途中、泥酔して衝動的に何処かの海や川に飛び込んだり、雪山や道端で眠り込んだりしない様に気を付けつつ、一人旅を満喫したいと思う
こう云う、孤独を育てて飼い慣らして行く作業も案外、性に合っている
汚れ切ってる命、心、身体の洗濯
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本日、国立劇場小劇場に於いて催された勘左の会
長唄「棒しばり」は次郎冠者を恙無く勤め終える事が出来た
前にも書いたが、この「棒しばり」は先月の名古屋での歌舞伎公演でも踊っていた作品
でも、歌舞伎役者を相手に約一ヶ月間続く歌舞伎公演と、舞踊家と演る一発勝負に近い舞踊会とはまた、全く趣が違って別の緊張感が有る
今日は、土曜日じゃなく日曜日だったので、幕切れ近くに投げた扇子も問題無くキャッチ出来たし、自分の守備範囲分は今年最後の舞台としては、まだまだ課題は有れども或る程度の納得は出来た次郎冠者だった
小劇場とは云え、お客さんも立ち観が出る程の大入りだったので、本当に良かったよ
娘と息子も観に来ていたから尚更、平常心を心掛けながらも気合いが入ったのは事実だったね
そして、この会にゲスト出演して下さった林与一さんにもお目に掛からせて頂き、御挨拶をした
僕はてっきり初対面だとばかり思っていたら、与一さんが「貴方が赤ちゃんの時に逢った事が有る」と言って下さった
とても温かく素敵な人柄の先輩だった
そして、映像では勿論知っていたが、生で御尊顔を拝するとより一層、実に惚れ惚れするいい男、素敵なダンディ
清元「神田祭」の鳶頭、格好良かったな
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今日、娘と息子にジバニャンのプラモデルを買ってプレゼントした
大層、喜んでくれたので、その笑顔を見られただけでも甲斐が有った
だが、あの子達はそのジバニャンなる奴が猫の地縛霊であり、その地縛霊と云う物がどの様な存在であるのかを理解はしているのだろうか
その一部分だけが、甚だ謎だ
いや、もう一つ
あの子達がちゃんとあのプラモデルを完成させられるのかどうか
アニメや漫画通りの可愛いジバニャンに仕上げられるのかどうか
それもまた気掛かりだ
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