歌舞伎役者
四代目尾上松緑
日本舞踊家
六世藤間勘右衞門
己が吐き出す為だけの
取るに足らぬ残日録
無断の転載や
スクリーンショットの盗用等
断じて願い下げる
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やってしまった
今月は歌舞伎座の二月大歌舞伎に於いて僕は、昼「義経千本桜」、夜「名月八幡祭」の二本を、父の三十三回忌追善狂言として出しているのだが
今日、昼の部の「義経千本桜」にて、僕が演じているいがみの権太と云う役
花道に引っ込む場面が有るのだが
その直前に、舞台の大道具に左足親指をピンポイントでぶつけてしまい、爪先が爆ぜて大流血
花道に引っ込んだ後に足先に熱さを感じて、気が付いてテーピングで応急処置
揚幕の中でスタンバイしていた、中村芝翫の兄さんを始め、皆も仰天していた
張っている部分が裂けただけたので、痛みはあまり無いのが不幸中の幸い

そして、芝居自体も何の滞りも影響も無く無事に終わったのだけれど
傷口は、皮が捲れて中の肉が剥き出し、酷い物
去年の九月にも、ピーラーで左手薬指を剥いてしまった事があったが、クレーターみたく抉れてしまったから、それより大きくグロテスクかも
殆どのお客さんには気付かれなかったとは思う
でも、ひょっとすると、前方の、物凄く近いお客さんには血を見せてしまったかも知れない
もう、血も止まっているし、間違い無く夜の部には何の支障も無いけれども
やっぱり、去年から今年に掛けて、やたらと怪我っぽいな
前厄、後厄込みで、厄年は全てクリアーしたのに
縁起でもない
しかし、これを「舞台も四日目になって落ち着いて来たからと云って、慣れるなよ」との、祖父や父からの忠告と思って、今晩からの舞台を、気を引き締め直して勤める事としよう

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