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映画「キャッツ」を観て来た

あくまでも僕個人の感想から言うと

なかなか不思議な物を観た気分だ

舞台版の作品が傑作だからと云って

映像技術が昔と比べ遥かに進化したとは云え

全て映像化が素晴らしい、的を射るとは限らないのだな

その逆が然りと云う事も多々有るが

何でも演りゃいいって物じゃない

勿論、楽曲が素晴らしいのは、ロンドン、ブロードウェイ、日本の劇団四季の舞台を観たりして分かっていた訳だし

俳優陣のパフォーマンス自体には目を見張る物が有った

でも、あの“人間が猫の扮装をする”と云う不自然を自然に観せるには、映像よりも舞台の方が適しているのだろうなと思った

サーカスのちょっとしたグロテスクさにも似た“可愛い”と“気持ち悪い”の狭間に存在するあの独特なチャーミングさは

観る角度が一点に限定される映画よりも

オペラグラスを使ってのアップ、近距離、遠目、俯瞰等と、観られる視点を自分の意思と感性で変えて行ける舞台だからこそ成立するテクニックなのだな

映画では猫達が全然可愛く感じられない

或る意味、今流行りの擬人化を早く取り入れていた作品だったのだろう

俳優陣とセットの縮尺にも違和感は残った

そして、ワイヤーアクションやCGと、ダンスの相性はあまり良くないね

折角、役者が肉体で表現出来るぎりぎりのパフォーマンスをしてみても、後からの加工でその緊張感と躍動感の有難味が全く薄れる

チョウ・ユンファやドニー・イェン、ジェット・リーのアクションを観ても、感動こそすれ、この映画「キャッツ」みたいな噛み合わせの悪さを感じた事は一度も無かった

アクションには一発勝負の舞台

加工でより一層映える映像

どちらも魅力が有る

しかし、ダンスには加工されると頗る興醒めする一面も有る

その場の生のパフォーマンスの効果の方が絶大だ

アクションとダンスは似て非なる表現方法だと改めて感じた

演出に関しては舞台と変わる事は仕方無いし、百も承知だけれど

それを差し引いても、ラム・タム・タガーが格好良くない

スキンブル・シャンクスが気持ち悪い

ミストフェリーズが出しゃばり過ぎる

グロール・タイガーの立ち位置が変わり過ぎている上に扱いが酷過ぎる

マキャヴィティを過剰に表舞台に出した事に因り逆に彼の持つ神秘性と云うか剣呑感が失せてしまった、等々

これ等の演出に関しては実に残念だった

他にも色々と突っ込み所は有ったけれど、僕が気になったのは大まかこの辺り

「キャッツ」が名作であるのは事実

でも、それは原作が名作であるに過ぎない

今回のこの映画化は僕は「レ・ミゼラブル」や「ザ・グレーテストショーマン」の様にブルーレイディスクを買って手元に残そうとまでは思わなかった

「キャッツ」は舞台で観る物であって映画化がいい物ではなかったね

あくまでも僕にはね

さて、来月は「犬鳴村」に期待だな

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