そして有難くも新郎の友人代表としての御挨拶の大役を賜った
普段から少しばかりプライヴェートでも一緒に行動する事が多く彼の所業を知ってるだけに、有る事有る事全て暴露してやろうかとも思ったが、折角の目出度い場が血の海になってもいけないので慎んで大人しい挨拶にしておいた
先月末には藤間勘十郎宗家の結婚式、披露宴にて立会人を勤めさせて頂いたりもしたが、立会人やら御拶やらと云うのは兎角口下手な僕はいつも緊張してしまう
何は然れ、亀寿さんにも勘十郎宗家にも改めて心から「御目出度う」の言葉を贈りたいと思う
付け加えると、cali≠gariと云うバンドでベースを担当している村井研次郎さんは実は同級生
昨日も書いた通り、数人を除いて同級生の殆どを毛嫌いし付き合いを持たない僕にしては珍しく当時から今まで仲のいい友人
彼は同輩の坂東亀三郎さんとも御近所付き合いをしている程の仲なのだが、先日初めて生でそのcali≠gariのライヴを観た
表現方法は当然全く違うが、とてもいい刺激を貰った
何だか昨日の日記は後味が悪い感じになってしまったので追記
そんな風に吐き気のするしらけた学生時代を送っていた僕だが、付き合いが未だに続いている同級生の友達も少しだけだが存在はするのだ
今や僕の内臓の主治医をしてくれてる奴
食品会社で働いてる奴
名古屋の建設会社で主任やってる奴
親の跡を継いで会社を守っている奴
ミュージシャン
当時から漫画の同好の士だった奴も立派に働いている
勿論、既に死んでしまった奴の事も、僕は割と義理堅い方だから呆けない限り忘れる事は無いだろう
高校を退学してからの友達の方が圧倒的に多い僕にとって、数えられる程少ない彼等もまた宝物
どちらかが死ぬまで同じ時代を生きて行く付き合いが出来たらいい
ちなみに僕の本名は藤間“あらし”である訳だが、戸籍が漢字の“嵐”だった事は一度も無いのである
遥か昔に祖父や父の名前と同じ、漢字一文字で平仮名にすると三文字、ひっくり返しても左右対称と云うジンクスに肖って当て字的な意味で“嵐”を使っていた時期も有ったので、「改名したのか」と聞かれる事も多いが元々が“あらし”なので宜しく
今は私用の時は何処で何をするにも藤間“あらし”である
昨日の日記に続いて、これも覚えておいて頂けると密かに嬉しい
僕は歌舞伎役者であると同時に日本舞踊の藤間流の家元も勤めている訳だが、舞踊家としての名前を間違えられて困る事が良く有る
藤間勘右“衛”門ではなく藤間勘右“衞”門なので、この機会に覚えて頂けると有難い