歌舞伎役者
四代目尾上松緑
日本舞踊家
六世藤間勘右衞門
己が吐き出す為だけの
取るに足らぬ残日録
無断の転載や
スクリーンショットの盗用等
断じて願い下げる
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毎度の事とは言いながら、やっぱり息子が舞台出てると母親がそれに掛かりっ切りになっちゃうから、娘がちょっとジェラシーで情緒不安定になるみたいだ
朝から夜までは仕事、深夜は酒と、殆ど家に居ず夫としても父親としても責任を全く果たしていないと言われても仕方の無い僕としてはどうしたら良かろうかね
取り敢えず明後日が千穐楽な訳だし、今月の興行が無事に終えられたら、来月は娘孝行をして御機嫌取らなくてはいけないな
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前田智徳選手、左手首骨折か
これでしばらく、プロ野球の楽しみが全く無くなったな
勿論、一刻も早く完治させて貰いたいのは山々だが、傷だらけになりながら一人で闘って来た今までのあの野球人生を思い返してみると、能天気に「直ぐにグラウンドに帰って来て欲しい」なんて言う事は無責任過ぎて、軽々しく言ってはいけない様な気すらしてしまう
黙って事態を見守るしか、一ファンの僕には出来ない
しかし、口にも文字にもしたくないがもしも万が一このまま、なんて縁起でもない事が起きたら、僕は恐らくはもう今後一生プロ野球に熱狂する事は無いだろう
勿論、面識等無くただ一方的に片想いに近い感情で憧れ続けているだけだが、「誰に何を言われても己の敵は己、ただ信じる心を貫いて行くだけ」と云う求道の魂を背中で教えてくれた、僕が尊敬している数少ない人物の一人だからな
満身創痍でも理想を求めひたすら足掻き続ける彼の孤高の姿は、僕の様な何の取り柄も無い駄目人間にはいつになっても届く事が叶いそうにない高みの極致だ
あまりにも眩し過ぎ、美し過ぎ、格好良過ぎる

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今、同い年のなめこ友達と二人で飲んでいるのだが
なめこはいい
あの得も言われぬ独特の風情がささくれた心に仄かな癒しを与えてくれる
「お前は最早、なめこではないだろう」と云う奴等が存在する辺りもまた堪らない
出来る事なら尾上松緑なめこもデザインして貰いたい位だ
特に僕が好きなのは白なめこと黄金なめこや鬼なめこ、天使なめこ、激辛なめこ、ななめこ
後は枯れなめこと云った所か
でも、一番のお気に入りはマサル
奴のシュールさは最高に愛おしい
今、僕のアタッシュケースと携帯電話はなめこ塗れ
まぁ、スマートフォンじゃないからゲーム自体はやってないんだけどね
そして、お味噌汁のなめこや食べる方のなめたけも好き
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今日の仕事も何とか無事に終了
家の近所の馴染みの蕎麦屋さんで一人酒
今月の公演は終演時間が殊の外遅いから、妻と子供達は先に御飯を食べ終わっちゃってるので、こう云う風になる事は止むを得ない
何たって、僕が家に帰るまで家族の晩御飯を待たしてたら、翌日の子供達の学校に差し障っちゃうからね
ところで、此処は僕が行く神田、赤坂、白金台の蕎麦屋さんと同じ位に最近は良く通ってる
仕事後、一日に一度の食事の楽しみ
僕等の世界だけでなく、何処の仕事にもマナー以前の問題として行儀が全くなってない人間があまりにも多いのを一昨日の監事室でまでも痛感させられて辟易の極みだが
馬鹿馬鹿しく腹の立つ事ばかりを考えてても詰まらないし勿体無いからね
折角の酒と料理なんだから、それを堪能する事にするよ
今は板わさとぬた、梅水晶、蕎麦刺と云った辺りのつまみで、焼酎をチェイサーに煽る四合目の日本酒の熱燗が堪らなく美味い
さて、今晩は御飯食べ終わったらどの街を彷徨おうか
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今現在、尾上松緑一門と云うと事務方やスタッフを除いた歌舞伎役者は僕と息子の左近
そして、扇緑、寿鴻、松太郎、緑三郎と云う祖父、先々代松緑の弟子
父、先代辰之助の弟子である辰緑
そして、僕自身の弟子のみどり、松男と云う面子である
僕には辰巳と云う弟子も居たのだが、彼は一昨年に若くして身罷ってしまった
最初の弟子だったし年も近く心を許していたので、その時は口が利けない程の衝撃だった
今でも彼を思い出す事は多々有る
だが、時間と云うのは過ぎて行き、我々未だ生命を所持している生物は不本意ながら誰一人例外無くその流れに乗って生きて行かなければならない
明日の新しい歌舞伎座開場柿葺落公演の初日から、我が一門に新しい弟子が入る
芸名は尾上松悟
二十二歳の若き家族である
彼もこの道と決めたからには「もう、自分にはこれしか選択肢は無い、他に逃げ道も無い、死ぬまでの一生の仕事だ」と云う強い覚悟を持って挑んで欲しいと切に思う
そして、彼が早く一廉の歌舞伎役者となれる様、今までの全ての門弟達と同様の御引き立てと御後援の程を宜しくお願い致したい次第だ
そして、僕の事は嫌いでも、尾上松緑一門の事は嫌いにならないで欲しい

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