歌舞伎役者
四代目尾上松緑
日本舞踊家
六世藤間勘右衞門
己が吐き出す為だけの
取るに足らぬ残日録
無断の転載や
スクリーンショットの盗用等
断じて願い下げる
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最近は全世界共通で格好悪く生きていながら、己ではそれに気付いていない可哀想な他人を見ると「こうはならない様に生きてから死んで行こう」と思う
いい戒めになるよ
気付かぬは一生の恥
でも、他人にそれを指摘して教えてあげる程、僕は人は良くない
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困った
来月の歌舞伎座での興行、通し狂言「仮名手本忠臣蔵」に斧定九郎の役で出演するのだが、この役は舞台に居る時間は15分有るか無いかと云う短い出番ながら、物語の非常に大きなキーパーソンである
それを数年前のNHK古典芸能鑑賞会以来、尾上菊五郎の兄さんの早野勘平で2度目として演じる事が出来るのは実に嬉しい
しかし、とてもダークな役所なので、僕の様に不本意にも舞台に陽の気が漂ってしまう事が多く、尚且つ丸顔であると、自分としてもなかなかイメージが付け辛い
そこで今月の頭から体重を落としに掛かっているのだが、どうしても落ちて行かない
去年の7月末の時点で79kg
去年の11月末の時点で64kg
先月末の時点で67kg
で、今が65kg
出来る事なら60kg前後まで行きたいのだが、別に落とそうなんて思ってもない時には勝手に落ちて行く癖に、落としたい時に落ちないとは、体重まで身体の持ち主に良く似て根性が曲がっていて参ってしまう
今、僕が38歳
死んだ父が患いからの退院後に国立劇場にて先々代の中村勘三郎の小父さんの勘平で定九郎を勤めたのが40歳
流石に父はあの手の陰を纏う役はお手の物で、そこへ来て病み上がりの痩せ細った身体の白塗りが歌舞伎とは相反する何とも言えない生々しく不健康なリアリティーを醸し出していて凄まじかった
子供ながらに恐怖とは違う鬼気迫る怖さを感じた事を良く覚えている
正しく死の匂いと云う物だった
あれを「素晴らしい」と絶賛する人は多いが、良くも悪くも「いい」、「悪い」と云う次元で評価する物ではなかったと僕は思う
あの時、あの瞬間の父にしか出来ない神憑った
いや、悪魔憑きさえしていた定九郎だったのではないだろうか
実際、体調の事も有ったが、それからほぼ4ヶ月後に父は命を落とした
僕も父の様な暗闇を背負えるなら寿命や健康程度の対価なら幾らでも支払ってやるのにね
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安心しろよ
こっちもお前達みたいな何にも知らない癖に身内気取りしたいだけの客とも呼べない行儀の悪い輩に観せる為に芝居してる訳じゃないからね
もうちょっと勉強してから改めておいで
恥の上塗りして吠え面かくのが関の山だ
目の前に来たら恐れ慄いて何も言えなくなる素人がプロのしてる事に差し出がましく口挟むんじゃないよ
終いには殺すよ

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ヴァラエティー番組を全くと言っていい程に観ない僕だが、「だんくぼ彩」はいいね
観られる時は飲み屋さんでも良く観ている
アニメだと先月までのクールは「進撃の巨人」、「恋愛ラボ」、「ダンガンロンパ」辺りが楽しかった
ちなみに僕はそれぞれ、ミカサ、会計、セレス押しである
突っ込み所満載だった「義風堂々」も何やかやと言いながら観てしまった
今期は「キルラキル」と「ヴァルヴレイヴ」、「ガンダムビルドファイターズ」、「夜桜四重奏」、「のんのんびより」が好みだな
友人達も出演しているし必見
「世界で一番強くなりたい」と「てさぐれ、部活もの」、「てーきゅう」は、凄いね、色々と
アニメではないが「仮面ライダー鎧武」ももう、何と言おうか、恐るべき破壊力
オレンジとパイナップルの変身は観たから、今後はバナナとメロンと葡萄の変身シーンだけ確認しておこうと思う
そして、読み返してみると今更ながらに漫画「キングダム」が相も変わらず熱い
王騎将軍は格好良過ぎて狡い
謄将軍もいい味だ
やる事をきっちりやるし、渋いね
桓騎将軍のワイルドさ、これがまた堪らない
先日、意気投合して二週続けて夜中まで語り合った福山潤さんもあのキャラクターはいいと仰っしゃっていた
廉頗将軍にも憧れてしまうではないか
四人の将軍共そりゃもう素敵だが、それでも僕が一番好きなのは王剪将軍
理由は言わずもがな
次いで麃公将軍
後は「ベルセルク」、「クレイモア」、「ヨルムンガンド」、「よつばと」、「ゆうやみ特攻隊」、「聖おにいさん」、「それでも街は廻っている」、「よんでますよ、アザゼルさん」とか、角川書店に勤めている妹的女の子に勧められた「僕だけがいない街」って云う漫画とかが近年のお気に入り
「蝶のように花のように」や「とんぬらさん」、「ヒャッコ」も面白かったな
「うしおととら」、「からくりサーカス」、「鬼切丸」、「北斗の拳」、「Cobra」、「CityHunter」、「TheFiveStarStories」、「Monster」、「Judas」は既に僕のバイブル

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先月末の日記に足の怪我の事を書いたら、沢山の人が心配をして下さって誠に有難い
この場でお礼を申し上げたい
元から足に古傷が有る僕は、膝と足首もかなり弱い様だ
今日はその古傷の事を話そうと思う
小学校五年生の冬の話
右足で割れたガラスを踏んで、それが腱まで届いた
一度の手術では足の中に散ったガラスが取り切れず十八歳までに計三回、足の裏を開いて漸く動きに支障が有る大きさの破片はほぼ摘出出来た
足の裏深くに突き刺す麻酔注射は、これまでの人生で射たれたどの注射よりも痛かったよ
何度、射たれても慣れなかったし、今でもあの痛みは容易に思い出す事が出来る
だが、足の裏の異物感を気にして庇って歩いていた時間がかなり長かった所為で左の足首に負担を掛けていたから背骨下方のバランスが歪み、普段は目立たないが、ちょっと疲れが溜まって来ると気付かぬ間に右足を引き摺ってしまう癖が抜けなくなった
今でもそれが抜けなく無意識に出てしまう事が有る様で、数年前の秀山祭で亡くなった中村芝翫の小父さんの「お祭り」に御一緒させて頂いた時に「右に回る時だけ軸足を引き摺るが、何か持病が有るのか」と云う御指摘を受けた
足の古傷の事は今日、この日記に書くまで、極々内輪の人間にも明かした事はほぼ無かったので、一目で見抜かれた神谷町の小父さんの御眼力に驚愕したと同時に隠し切れていなかった自分の未熟さと不甲斐無さに酷く落胆した物だった
今はなるべく舞台の上だけでは足を引き摺らない様に気を付けている
誤魔化し切れているかどうかは分からないけど
そんなこんなで、寒くなったり疲労が蓄積すると辛くなる
この古傷とは一生付き合って行かなきゃならないのだから、困った話だ
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