僕は中学生時代かな
いや、高校生位の時だったのかな
時代は忘れたが、そのバンドの「Memory」と云う曲に折れた心を助けられた事が有る
今年のクリスマスイヴ、クリスマスは二晩続けて坂東亀寿さんと京都で熱い夜を過ごした訳だが
そんな京都での顔見世興行も一昨日、無事に千穐楽を迎えた
市川猿翁の兄さん、段四郎の兄さん御兄弟が休演されたのは非常に残念で心配だけれど、個人的には猿之助さんの襲名に参加出来た事、中車さんと仲良くなれた事が嬉しかった
体重と体脂肪率は増えないまでも先月からキープはしているものの、流石に落とす事は出来なかった
それは御愛嬌
肝臓が破裂してもおかしくない位に酒も死ぬ程飲んだし、仕方無いね
今は当然、既に帰京
来年一月三日からの国立劇場での歌舞伎公演の稽古に入っている
復活狂言とは、いつも演じている純然たる古典作品と違い、土台から一つずつ組み立てて行かなければいけないので、また生みの苦しみが大変である
今日のテクニカルリハーサルも面白かった
お客さんに喜んで貰える様な初春らしく楽しい作品に仕上げて行きたい
それにしても、我が家のプライヴェートな話で恐れ入るが、二年連続での喪中なんて生まれて初めてだ
確か、今年の一月一日は子供達への御機嫌取りに家族で後楽園遊園地に行ったんだっけ
来週の水曜日も行く事になるのかな
それとも何か、他のリクエストが有るのかな
出来れば、なるべく体力を使わずにお手柔らかに願いたい物だ
昨日、東京新聞の取材を受けたのだが
来年への抱負、これからの夢や目標等、色々と質問に答えている間に自分で自分の意見を改めて再認識した
元来、僕は夢とか希望とか目標とかと云う物を持ち合わせていないし、信じてもいない
それは特段、斜に構えている訳でも何でもなく、ただ単に目の前に山積されている課題に立ち向かって行く事に精一杯なだけで、それより先の事なんかは考えている余裕が無いって話
つまりは、僕の夢とか目標とは“目前の事をきっちりとクリアーして行く事だけ”だとは言い換えられるかも知れない
それ以上に大きな風呂敷を広げられる程、僕は大層立派な人間でも器用でもない
だから、話は急に飛躍するが
足元には遥かに及ばないながらも戦国大名、上杉謙信のスタンスに、強烈なシンパシーを感じる
天下奪りへの野望や自分の欲なぞは一先ずさて置いて、自国の民や自分を頼ってきた者達の平和や安寧、生活と云った身近な問題からを何よりも最優先に考え行動する
攻めて切り取るよりも地盤を固めて安定
僕もそんな、今の御時世に蔑ろにしてしまいがちな信念と云う曖昧ながらも揺るぎの無い性根をいつでも忘れずに生きて行きたい
そんな生き方をしたいと考えている
ただ、僕の死後に娘や息子、また僕の意思を継ぐ人間がどう考えるか、それは各々の勝手次第
個人個人に任せる事にする
僕の跡を継ごうと思ってくれる人間が存在すればの机上の空論だがね