世界を見渡せば、遠くも近くも自分を棚に上げた愚痴に満ちているね
「世の中が自分にとって上手く回らない」
「この仕事は自分に合ってない」
「頑張る事に疲れた」
「頑張る理由が見付からない」
「何で自分だけ」
「無理する必要も無い」等々
中には、そんな手前勝手な我儘を言い訳にして事件を起こしてしまう馬鹿も居る
でも、愚痴って云うのは、真剣にこの世の中と死ぬか生きるかって闘いをしてる人間だけに許される特権
上に並べた様な事を吐けるって事は、それだけまだまだ余裕が有るって事だ
僕は人に「頑張れ」と云う言葉を使うのが嫌い
人は見えない所で何かしら頑張ってる筈だから
だが、そんな事ばっかり言ってる者は絶対に人生を“頑張っていない”筈
「世の中が自分にとって上手く回らない」
じゃ、上手く回らせる事が出来る様に死に物狂え
「この仕事は自分に合ってない」
そんなんでは、どんな仕事だって続きゃしない
「頑張る事に疲れた」
だったら、現状に文句を言うな
「頑張る理由が見付からない」
生きてる意味が無いって事だ
「何で自分だけ」
貴方だけじゃない、貴方はそんなに選ばれた格別な存在じゃない
「無理する必要も無い」
貴方を本当に必要としてる人間が居ないって意味だ
分かるよ
ボヤきたくなる気持ちは良く分かる
愚痴や文句や弱音は誰にだって出る
しかし、それを打開しようとする意思を持たない人間は、その手の発言をしちゃいけない
いや、敢えて言わせて貰えば、この世界と闘い続ける
そして、自分自身と闘い続ける魂を持たない人間は、生きる事にすら値しない
此処まで読んで「そう宣うお前は何様だ」と不快に思う人も沢山居るだろう
確かに僕は人間としても職業人としても、まだまだ未熟
下の下だ
未だに半人前
それでも、断言する
生物は須く、この世界に生み捨てられた瞬間から、全て被害者で在り加害者だ
僕は、この僕を生み捨てた世界と、そして己自身と闘い続ける魂は失くしてはいない
その魂だけが自分を研ぎ澄ませ進化させて行くのだから
友人でも他人でも、僕を“強い”と評する人間が居る
「皆が皆、貴方の様に強い訳じゃありません」との言葉を残して僕の下を去った人間も居た
とんだ大間違いだ
僕は弱い
弱いからこそ今日の僕じゃ駄目だ
明日の僕は今日の僕より、少しだけでも研ぎ澄まされて進化していなければならない
その魂を失ったら、その時こそ自ら命を絶つだろう
最早、生きている価値は無いからね
さっきも書いた様に僕は未完成の人間
生存中に完成出来るなんて不可能だ
それでも、未熟なりに自分を追い込み、不器用に這い擦りながら階段を一段ずつでも上がって行く努力はしているつもりだ
後は何も無い
愚痴や文句や弱音も勿論、人生には必要な安楽椅子
だとしても、その安楽椅子に座る前に一度考えてみて欲しい
頭を回転させろ
身体を動かせ
仕事をしろ
そして、己を愛せる様になる努力をしろ
残念ながら僕は自分を愛せない
未だに何よりも自分を一番憎んでいる
だから「いつか、本当に自分を愛せる様になりたい」と、いつも自分と闘いながら藻掻いている
さて、貴方は自分と闘えているか
そして、自分を愛せているか