僕は電子書籍の本棚としてしか使ってないけど、一回一回わざわざクラウドからダウンロードして引っ張り出して来るのが面倒な上に、膨大な量を保存してるから、零号機、初号機、弐号機、参号機と、現時点ではKindleの四台持ちをしている
まだまだ、増えそうな気もするが、それでも自室の本棚分のスペースは楽に空いたし、何より今回の様に旅公演に出ている時は、一台鞄に入れておくだけで図書館を持ち歩けてるのと或る意味では一緒だからね
待ち時間や移動時間、外に出ずにホテルに居て酒を飲んでいる時間とか、無駄にせずに済んでいる
話は変わる
僕は割と推理小説も読む
推理小説を読むと云う事は、お気に入りの探偵も数多く存在すると云う話だ
今日は僕の好きな探偵を少々、紹介して行こうと思う
今までに日記で書いた本と重なるかも知れないけど、そこは御容赦願いたい
先ずは北森鴻さんの宇佐見陶子、蓮丈那智、鴨志田鉄樹、工藤
この四人は旗師、民俗学者、バーのマスター、探偵
職種は違うがそれぞれ、何かを背負っている一癖も二癖有るキャラクター達だ
まだまだ、続きが読みたい作家さんだった
亡くなられてしまったのは実に惜しい
僕の気に入っている作品は順番に「瑠璃の契り」、「触身仏」、「親不孝通りラプソディー」、「螢坂」
続いては二階堂黎人さんの二階堂蘭子
彼女は勝ち気でありながら、尚且つ理性的な探偵である
宿敵ラビリンス編も面白い
しかし、僕は敢えてラビリンス登場以前の「人狼城の恐怖」が好きだ
元イノセントスフィアの劇団員、坂根やすしさんに勧られて読み始めた、道尾秀介さんの真備庄介、印象深かったのは「背の目」
このシリーズも続きが気になっている
三津田信三さんの刀城言耶今、一番嵌まっている探偵としても過言ではないだろう
背筋に冷たい汗をかく、独特のストーリー
僕にはそれがいい
どれもこれも捨て難いが、一番最近読んだ「幽女の如き怨むもの」を挙げておこうかな
忘れちゃいけないのが、貫井徳郎さんの病弱な引き籠もりながら、文武両道の朱芳慶尚
明治維新後辺りの設定、ノスタルジック且つ猟奇的なシリーズ
お気に入りは「鬼流殺生祭」
未だ二作しか書かれていないので、今後の展開が待ち遠しい
また、銘探偵であるメルカトル鮎、彼も素晴らしいな
作者は麻耶雄嵩さん
自ら“名探偵”ではなく“銘探偵”を名乗る所が鼻持ちならない男だけれど、何処か憎めない
「今までの生涯で貴方が読んだ推理小説の中でベストに好きな探偵は誰か」と聞かれたら、現時点では間違い無く彼と言う
「翼ある闇“メルカトル鮎最後の事件”」が絶品
他にも、加藤実秋さんのクラブ・インディゴの面々(「インディゴの夜」等)
赤城毅さんのル・シャスール(「書物奏鳴」等)
石持浅海さんの座間味君(「月の扉」等)
綾辻行人さんの島田潔(「びっくり館の殺人」等)
奥田英朗さんの伊良部一郎(「町長選挙」等)
殊能将之さんの石動戯作(「黒い仏」等)
吉村達也さんの氷室想介(「幻影城の奇術師」等)etc
書き連ねて行けばまだまだ僕好みの探偵は出て来る
敢えて、警察官は外してみた
そこまで網羅するととんでもなく桁外れの人数になるので、今回はこの辺りで
これでも、かなり絞ったつもりだったんだけどね
皆さん、僕とは当然、感性は違うから「絶対」とは言い切らないけど、興味の湧いた人は読んでみると結構、面白いかも知れないよ