先月の七月五日に神奈川芸術劇場のホールで劇団四季の「オペラ座の怪人」を観た
そして、昨日
八月五日は、去年の十二月に誘ってくれた昔の恋人がまた声を掛けてくれたので、劇団ハイバイの「ハイバイ、もよおす」と云う公演を観て来たのだ
それが偶然「オペラ座の怪人」を演っている神奈川芸術劇場のホールの隣の大スタジオ
丁度一ヶ月目と云うタイミングで同じ劇場に足を踏み入れたと云うのが何だか面白い
そして、その女性がハイバイ大好きなのはいいんだが、取ってくれて渡された席が何と一番前
しかも、主宰、演出の岩井秀人さんのトークは堂々のかぶり付き
幾ら何でも程が過ぎるだろう
僕も少しは演劇に携わっている者の末席に加わる一人として、演者が然程は意識していない事は分かっているし、出演者に知り合いが居る訳でも無いとは云いながらも、流石に一番前で観劇すると云うのは少々、面映ゆい物ではあった
何より一番前は、全体を俯瞰する事が難しく、観辛いし、首と腰が痛くなる
内容は「RPG演劇のニセモノ」、舞台写真撮影可の「大衆演劇のニセモノ・天魔・十文字伝」、そして「ゴッチン娘」と云う作品の三本と、芝居の合間合間に入る岩井さんのその一人語り
それぞれに面白かったし、共感出来た
「どれの何処の部分がどうこうだった」と云う感想を一々述べるのはやめにして、岩井さんのトーク力と出演者の確かな演技に或る時はしんみりさせられ、或る時は笑わされで、人間の持つ残酷さと滑稽さをまざまざと突き付けられ、非常に観応えの有る二時間半強だった
来週の八月十二日まで公演は続くので、夏休み等で時間の有る方は是非、観劇してみては如何だろうか
お勧めである事は間違い無い
決して損はしない筈だ
そして、再び誘ってくれた彼女にはまたタイミングが合えば声を掛けて欲しいと思う
しかし、もし、その時には一番前の席ではない所だけは必ずや願いたい物だ
さて、来週の八月十三日には大阪の国立文楽劇場にて、藤盛会関西支部舞踊会で長唄「助六」を踊るので、それの復習を始めている
また、八月十九日に藤盛会北陸支部の講演を富山県のANAクラウンプラザホテル富山で開催する
それの内容を考えて、司会者の方と段取りの打ち合わせをしなければならない
八月十六日から二十日まで国立劇場小劇場で行われ、我が弟子達も出演する第二十三回稚魚の会・歌舞伎会合同公演の稽古も何処かで様子を見に行かなくては
来月の公文協西コース・松竹大歌舞伎・八代目中村芝翫、四代目中村橋之助、三代目中村福之助襲名披露に於ける長唄「猩々」の稽古も始まる
十一月、国立劇場大劇場の歌舞伎公演「坂崎出羽守」の宣伝写真を撮る予定も有る
「ドラゴンクエスト11」、取り敢えずはクリアー目前
殊に先ずは明日、普段から仲良くしている或るカップルに婚姻届の保証人ならぬ、証人の欄にサインをすると云う大役を頼まれたので、それを果たさなければならない
僕では色々な意味で何となく縁起が悪い気はしないでもないのだけれども、二人からのリクエストだから名誉な事と、余計な事は考えずに引き受けさせて貰った次第
彼等には焦らず、長い時間を掛けて、本当の意味での二人の幸福を、二人で見付けて欲しいと心から願う
特に“十六年目”と云う歳月には気を付けて欲しいと心底思う
「何故、“十六年目”と括って細かく拘るのか」だと
いや、そりゃ、ただ何となくだ
それ以上でも、それ以下でもない
断じて無い
無いんだよ
本当なんだからな
と、云った感じで、久し振りののんびり休みモードから、少しずつだんだんと慌ただしい日常が戻って来つつある