歌舞伎役者
四代目尾上松緑
日本舞踊家
六世藤間勘右衞門
己が吐き出す為だけの
取るに足らぬ残日録
無断の転載や
スクリーンショットの盗用等
断じて願い下げる
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びっくり
久し振りに髪の毛を切りに行って、これまた久し振りに前髪を作る髪型にして貰ったら
超息子に似た気がする
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そうか
今回、初めて知った
宝島社と云う出版社は言われた事もちゃんとしない
己が犯した間違いを直そうともしない
「間違いだから修正してくれ」との要請すら聞きもしない
依頼された事の確認も取らない
連絡もして来ない
約束も守らない
いい加減な物を作る
その打ち合わせとは全く違う物を勝手に発行して売ってしまう
それで平気な厚い面の皮をしている
碌でもない会社だったのだな
何の編集部かは知らないが、編集長の山崎准氏は詫びに来たにも関わらず、居丈高の上から目線の態度
ずっと不貞腐れて口を尖らせた仏頂面のまま、喋った言葉は「済まない」をただの二言だけ
後は全部を部下に丸投げ
投げっ放しの傲慢無礼
良くあれでリーダーが勤まる物だ
下請け会社、十象舎の原田浩二氏は、何度もやり取りをしていたにも関わらず「記憶に無い」の一点張り
「記憶に無」くて責任の有る仕事が良くぞ出来た物だと仰天して開いた口も塞がらなかった
謝りに来ている筈なのに、謝り方からして至極無礼な連中だった
投げ遣りでやって金儲けして成立している会社も有るのだな
偉そうに踏ん反り返って雑な仕事してりゃ給料が貰えるってんだから、羨ましい限りだ
やった事は“表現の自由”、“言論の自由”を曲解して盾に取った、まさに“ペンの暴力”
それを屁とも思っていない傲岸不遜
あんな輩を相手に、「いい雑誌を作る協力をしよう」と、真剣に話をしていたと思うと不愉快極まりない
聞けば、前回の大相撲の特集の時も、関取衆の名前は間違えるわ、他にもミスはするわ、惨憺たる出来だったらしいじゃないか
金輪際、宝島社とは二度と関わるのはやめよう

奴等が「ジャーナリストで御座居」等と舐めた台詞をほざくのはおこがましい事この上無い

ふざけるのも程が過ぎる

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“調子に乗る”、“図に乗る”と云う事がこの世の何よりも嫌いだ
“お調子者”と呼ばれる類いの人間が大嫌い
“はしゃぐ”
みっともなくて有り得ない
感情が有るからこそ得られる幸福、その存在は知っている
だが、それを手に入れる為に百倍、千倍、万倍も傷付き、胸を掻き毟り、涙と血を流さなければならない
だったら、感情なんて要らないと思う事は多い
何も考えなくていいのなら、こんなに楽な事は無い
“調子に乗る”、“図に乗る”、“はしゃぐ”
これ等は或る意味、何も考えていないのと同意義である
人間として最も恥ずべき態度の一つと心得る
貴方はしていないか
“調子に乗”り“図に乗”り“はしゃ”ぎ、他人の人生に無遠慮に土足で踏み込み他人を不愉快に
気付かない人の方が多い
そう云う人は勘違いしているのだろうな
胸に手を当て考えようともしない
もし、言っても直らない
いや、“言っても直らない”どころか、死ななきゃ直らない
死んでも直らないのだろう
そう云う人に僕はなりたくない
絶対、ならない
少なくとも僕は常にそれを自戒し慎みつつ生きている
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昨晩は久し振りに名古屋の歌姫とデート
友達のバーで飲んだ
楽しかったな
さて、今日も行って来るかな
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自分で言うのも何だが、僕はなかなかに義理堅い
頂いた恩は絶対に忘れない
また、それと同様に受けた仇も生涯、忘れない
例え、相手が生きていようが故人であろうが、それは分け隔てなく変わらない
即ち、或る人々にとっては、僕の生きている間は終わらぬ恩返し
そして、別の或る人々にとっては、僕が生きていると云う事が何よりもの復讐
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誤解を恐れずに言えば、自分は望まれない子だった
家族にではないよ
家族はそれはそれは愛してくれた
こんな駄目な僕をね
“出来の悪い子程可愛い”とは本当だな
いや、それとも、もっと出来のいい可愛い気の有る子だったら、もっと愛してくれたのかな
全く遺伝子の混じっていない様に笑ってしまう程鐚一似通っていない孫を、全く遺伝子の混じっていない様に笑ってしまう程鐚一似通っていない息子を許して欲しい
毎日、毎時、毎分、毎秒、心の中で血の涙を流し、血を吐きつつ嗚咽し、謝罪しながら生きている
祖父の権勢がそれはそれは想像を絶する物であったればこそ、人間の隠れた裏の心と云う物は醜い
祖父や父に表立って逆らえない苛立ちを吐き出せない分を所謂“忌み子”と内心に思っていた人間も多いと聞いた、後に
そう、父の姉と云う、血の繋がった叔母を始めとする身内にさえも
結局は身内にこそ、か
僕もだが、特に母が何故だかその叔母に憎まれていた
それ故に、有りもせぬ事を吹聴され数の力で理不尽に貶められ屈辱的な時期を送った事も有り、息子として実に不本意且つ腹立たしく、また、止める事すら出来なかった不甲斐無さを今になっても済まなく思う
気付かずに甘受していた当時の僕の、幼かっただけでは済まされない傲慢さと鈍感
それ等はまた一つの“原罪”と呼べるのではないだろうか
業が深いのは人の事は言えないか
今の自分のまま、あの頃に戻れるなら、或る意味、帝王であった祖父にさえ一言、孫として忠告したい
そして、全盛と薄幸の狭間に揺れ動く青年歌舞伎役者であった父を殴り飛ばし、その手から酒瓶と薬を取り上げ
あの何も知らず無垢だからこそ罪深い幼児の首を捻り切って終わりにしたい
そして、現在
望まれていないのは、それは大人になった今もあまり変わっていないのだろう
だが、多少
多少だけは違って来たのかな
割合として
例えば百万に対して一
それだけでも、僕が生きている事に対して喜んでくれる人が居るのだったら有難く思う様に感じる気持ちを最近は持てる人間になり始めた
遅かったけれど
だから、もうちょっとだけ
もうちょっとだけ、生きては行けるかも知れない気がする
頼りにならないなりに、先に逝って待っている色々な人の分の荷物も非力ながらも少しは肩に背負って
本当は分かっている
人間、死んだらその先はただの腐って行くだけの肉の塊
天国も地獄も死後の世界なんて有りゃしない
待っちゃくれていない
知っているよ
それでも
無神論者の僕でも何かを信じ(ようと思っ)ていないと、こんな糞っ垂れた世界なんてあまりにも寂し過ぎる
やる瀬無さ過ぎる
それから、僕が生きている事に歯噛みをしている九十九万九千九百九十九の人間に苦虫を噛み潰して頂く為に
それに対して一の喜んでくれる人間の為に
そう、僕が今、存在している事で不快に感じる人間が居るのであれば、その人間達にもっと不快に思わせる為に
また、逆に、幸福に思ってくれる人間が居るのであれば、その人間達にもっと幸福に思って貰う為に
もうしばらくは生きてみようと思う
蛇蝎の如く憎んでいる全ての者達に対しては徹底して汚物たろう
でも、愛してくれる全ての方達の前でだけは、良き人間で在りたいと、これでも心から願っているんだよ
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本来なら今日は米子から神戸への移動日の筈だった
一昨日の高梁総合文化会館での公演が延期になり今日、無事に開催されたので、お客さん達に御迷惑と御心配はお掛けしたけれども一息は吐けた
それでも、日が変更になって来られなかったお客さんには「楽しみにしていて下さったのに申し訳無い」と、僕如きからでも一言、詫びは言いたい
そう云った訳で、今日の予定は大幅変更と相なり、朝、バスで鳥取県米子から岡山県高梁まで約二時間移動して、二回公演
終了後に、JRで備中高梁駅から岡山駅での乗り換えを経て新神戸駅に入る行程
一日で鳥取県、岡山県、兵庫県と三県跨ぐ事になった
座り過ぎで流石に腰が辛い
等と、弱音を吐いちゃいられないな
さて、米子と云えば、数年前に死んだ我が弟子、尾上辰巳の故郷である
祖父や父の弟子と云う人達ではなく、純然たる僕の弟子と云う意味では、歌舞伎に於いては一番最初の弟子であった
例え、どんなに気持ちは分かっても
どれ程の強い誘惑が有ろうとも
自ら死を選ぶのは断じて許されない
事だ
ろう
と、思う
ただ、如何に馬鹿な死に方をした馬鹿な弟子でも、愛する可愛い我が弟子であった事に変わり無い
奴とした芝居、立廻りを決して忘れる事では無い
だから、もし、移動日のままであったのならば、神戸に行く前に墓参をするつもりだったのだ
しかし、台風と云う、人間には如何ともし難いアクシデント
僕は時間的に断念せざるを得なかった
仕方無い
奴の墓参は次の機会まで取っておく事にしようか
今はただ、安らかに眠ってくれていればそれでいい
もう、糞っ垂れなこんな世の中の余計な事は考える必要は無い
ちなみに、辰巳のダイレクトの弟弟子であり、今や若い子達を纏めてくれている尾上緑は、尾上辰緑達と共にこの忙しい旅の中、時間を掻い潜って墓参りをしたそうだ
辰緑も緑も、辰巳にはまた特別な思い入れも有ったろうし
彼等には彼等の絆も有るからね
行けなかった僕の分も良く行ってくれた、と、思う
辰巳、愛されているじゃないか
今でも
羨ましい位だ、馬鹿野郎
さて、一方で現実世界に生きている人間の方はやる事山積で大変だ
先ずは、明日の神戸文化ホールに気持ちを向けてね
この旅も後半に入って来た
今の僕を辰巳が見たら何と言うだろう
奴は相変わらず飄々としているのかな
ホテルに着いたらアルコールで身体を清めようか

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何と無礼な
他人の気持ち等考え無しか
だが、何でも商売にする人だし
言っても無駄か
元来がそう云う人
虫を殺して何も言うまい
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嗚呼、何と云う事だ
明日は岡山県高梁市の高梁総合文化会館と云う所で昼夜の公演を行う筈だったのだけれども
つい今さっき、中止が決定した
理由は皆さん、何となくは分かって頂けるだろうが
御推察の通り、この台風18号の所為である
明日、高梁市で待って下さっていた皆さん、大変申し訳無い
僕如きが言うのはおこがましいが、座頭の中村梅玉の兄さんを始めとして、御襲名の中村芝翫の兄さん、橋之助さん、福之助さん、梅花さん
また、一座の先輩後輩、スタッフ一同まで、明日の公演が出来なくなった事を残念に思っているに違いない筈
勿論、僕もだ
しかし、何と言っても天候の事、我々、人間にはどうにも刃向かえぬ事
御容赦の程を
僕如きの日記からでは何の役にも立たないが、重々御詫びを申し上げる
明日、打てなかった公演は明後日の9月19日に振り替えになるそう
日時が変更になり、来て下さる方にはこれもまた、大変な御迷惑をお掛けするかと思う
我々も懸命に舞台を勤めるので、何卒、温かく応援して下さり楽しんで頂きたく思う
先ずは御報告と御詫びまで
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42歳も過ぎた今でも、役者仲間(歌舞伎以外でも)や舞踊家仲間、ファンの皆さん
そして、何より、家族や友達から良く「未だに尖っている」やら「幾つになっても角が取れない」、「棘が有る」とか「誰彼にでも噛み付くな」、「見えない何と闘っているのか」なんて言われる事は正直、多く有る
自覚している訳では無いので良くは分からないのだが
確かにその見えない何やらと常々、闘っている意識は有る
それと闘っている緊張感がいつでも無いと生きている気がしていないと感じてしまうのだ
そして、ずっと二人で生活していた幼い頃から母にも散々窘められて来たけれど、無理に角も棘も自ら削って丸くしようとは更々思った事は無い
何故なら、角と棘を削って丸くしてしまったら、その見えない何ぞと闘うに当たり、武器が無くなり無手で挑まなくてはならなくなってしまうからね
角も棘も全てが僕を形作っている要素
母からしてみたら厄介な息子で済まなかろうが、最近ではもう角と棘を取らせようとするのは諦めたみたいだ
自分を呼吸困難窒息寸前まで追い込み、隅の隅まで追い詰めていないと生きていてはいけない気が常日頃からしている
時には呼吸すらしてはいけない
許されない
許して貰えない気がする事さえ有る
果たして一体、誰に
そして一体、いつからだったろうか
推考してみよう
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