歌舞伎役者
四代目尾上松緑
日本舞踊家
六世藤間勘右衞門
己が吐き出す為だけの
取るに足らぬ残日録
無断の転載や
スクリーンショットの盗用等
断じて願い下げる
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いや
久し振りに自分の為以外の事で腹立てた
一日、二日と経って、少しは気持ちが落ち着くかと思ったのだけれど
二日経ったら、余計にその横暴さに臓物が煮え繰り返って来た
今度の一件は貰い事故どころの話じゃない
自分の為ではないけども、僕にも決して無関係じゃない
本当に、つくづく嫌な奴だな
結構、自分でも理不尽な被害には遭っていたから知ってたので、なるべく関わらない様にはしていたものの
そうか
今度もまた、そう云う事か
まだ、そう云う事するんだな
じゃ、僕も甘かった考え方を改めて、もっと徹底する事にするよ
大事な事だからもう一度言う
本当に嫌な奴だな
僕は断じて媚びない

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いや、リアルタイムからは遅れたけど「モンテ・クリスト伯」、堪能させて貰ったよ
神楽清への制裁が入間公平へのそれに比べて多少、甘かった気もするけれど
最後、“南条幸男と口裏を合わせて、紫門暖を死んだ事にして逃がした”のだろう、と僕は解釈したので、良しとしよう
或る意味、神楽と幸男の御陰で後味も良くエンディングを迎えた訳だからね
で、結局はヒロインはエデルヴァって事ね
途中、どうなるのか苛々したが、結局は一番純でいい女だった
スタイルもいいし
南条すみれは何だか最後まで好きになれなかったな
何をするにもどっち付かずで、僕的には理解出来ない、受け入れ難い女と云う印象で終わった
暖も幸男も魔性に惑わされたのかな
神楽留美と入間瑛理奈、それぞれ、格好良かった
キャラクター立っていたね
守尾信一朗と入間未蘭のカップルはハッピーエンドっぽくて嬉しかった
この物語の中で数少ない良心だったから
信一朗が最終回に暖を思い出した瞬間が、ストーリー中で何処より涙腺が緩くなった
寺門類が徹底的な屑として、大体のダーティーを背負って殺されてくれたから、大団円を迎えられたのかな
入間貞吉とファリア・新海、この二人はもう、出て来ただけでダンディ
他にも紫門恵、尾英一朗、土屋慈、出口文也、安堂完治、天野満、牛山直紀、尾崎実と、脇を固める役まで、きっちりとスポットライトが当たる場面が有り、観応え十分
何より、紫門暖がひたすら素敵だった
「IQ246」の時も思ったのだけれど、ディーン・フジオカさんが兎に角、格好良かった
“復讐”の物語なのに清々しく終わらせてくれたので、仕事から帰って来て観るには最適
今月も相部屋の坂東亀蔵さんとも毎週、このドラマの話題で盛り上がったしね
さて、来月からは僕の大好きな沢村一樹さん主演で生まれ変わった「絶対零度」が楽しみだな
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何だろう
四、五日前から、朝起きても疲れが抜け難くなって来ているみたいだ
突如、降って湧いた貰い事故で頭を煩わせる難題も勃発してしまったし
こちらはただ、頼まれただけだったのにな
それも原因の一つだろうか
昨日、今日は舞台上で一昨日みたいな大ミスはせず、取り敢えずはペースを取り戻す事は出来たけれど
やっぱりまだ、体力回復し辛くなっている気がする
いや、一昨日は僕らしくもない落とし穴に陥ってしまった
近頃、書き物は多く演って来ていた筈なのに
あんなのは初めてか
初めてではなかったにしても、数十年、十数年振りではなかったろうか
少なくとも、自分の記憶には無い
中村雀右衛門の兄さん、中村芝翫の兄さんがフォローして拾ってくれた御陰で、客席は笑いに包まれて、一先ず事無きを得たが
両兄さんには御礼を言っても言い尽くせない
また、御詫びをしてもし足りない
中村児太郎さんにも昨日、二人で会話のやり取りをする場面の時から「確かにいつものお兄さんの芝居のペースじゃなかった」と言われた
相手役の後輩が感じる位、自分でも気付かぬ内に既に何かの階段を踏み外し掛けていた様だ
自分自身としては、笑い事じゃなかった
頭の中が真っ白になって冷や汗が止まらなかったし、取り乱したし、一瞬、大袈裟ではなく本気で「知らぬ間に若年性の認知症を発症していて、それが進行してしまっていたのではないか」とか「脳梗塞ではないか」とかを疑って、怖くなってしまった
ほら、良く脳梗塞って「言葉が出て来なくなる」って言うじゃない
一昨晩から昨日の朝に掛けては、あの場面の繰り返す夢を見てうなされもした
それ程の大エラーだった
痛めている左足も未だ本調子に戻っていない感覚だ
何だかんだ言っても、八ヶ月間連続で舞台に出ているし、無意識に身体に疲労が溜まって経年劣化気味になっているのか
今月もまだ半分近く残ってるのに
こんなのじゃ、先が思いやられるな
メンテナンスと適度の休養ってのは必要なのかも知れないね
身体が疲れ切るとどうしても睡眠時間を欲して七時間とか寝てしまうのだけれども
そうすると翌日、逆に身体が重くなり、起きられなくて良くない
寝過ぎか
いいのは五時間程度、深く眠りに落ちられた時
これが翌日が一番楽
確かにちょっと睡眠が足りない気はするんだけど、自分的には覚醒出来るし、此処がベスト
自分の身体を巧く乗りこなせてる感じがする
睡眠時間の調整、難しい
兎に角、千穐楽まで残り十一日間
スタミナ切れしない様にペース配分をしながら、その日その日の集中力を切らさず、全力投球して行くのみだ
来月は一ヶ月の公演には出演しない予定だから、人間ドックに行こう
そして、確かに少々、身体よりも先ずは気を休めたいかな
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仕事が終わってからの酒が滅茶苦茶美味い
殊、国産ウィスキーの話だと、角や響、白州も勿論だが、ハイボールにするなら山崎は別格だ
少し勿体無い飲み方な気もするけど、美味いんだから仕方が無い
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今月、歌舞伎座の夜の部で演じている「巷談宵宮雨」の虎鰒の太十と云う役
中村京妙さんも「太十、いい」と、誉めてくれた
そうなのかな
自分じゃ自信なんか持てる性格ではないし
普段、誉められる事が全然無いから、あまり実感は湧かない
けれども
でも、貶されるより、誉められた方が確かに嬉しいな
特に、幕内の人達にそう云う言葉を掛けて貰えると凄く救われる心持ちになれる
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今日、歌舞伎座の六月大歌舞伎の初日が開いた
夜の部では「巷談宵宮雨」で、虎鰒の太十と云う役を演じている
初役
我が家には全く縁の無かった芝居な所為も有ってか、割と今までに演って来なかったタイプの役かも知れない
近代では中村吉右衛門の叔父さん、中村勘三郎の兄さんと云う、達人の先輩御二人がそれぞれ、色の違う素晴らしい太十をなさっているので、その同じ役をさせて貰う有難さと同時に、恐ろしさとプレッシャーも並大抵ではない
先々月、「西郷と勝」で演じた西郷吉之助の“覚える”、“説得力を持った一人語り”とはまた違う、“会話のキャッチボール”、“土着の匂い”と云う味の手強さ
なかなかに難しく、稽古中から今日の初日まで、龍達役の中村芝翫の兄さん、おいち役の中村雀右衛門の兄さんと相談しながら、また、アドヴァイスも頂きつつ、色々と試行錯誤を重ねている
まだまだ、修正部分は山程有る
でも、前回、二十数年前に、勘三郎の兄さんの太十に、中村富十郎の小父さんの龍達、中村福助の兄さんのおいちで出した「巷談宵宮雨」の時に出演していて、稽古中から今日まで、ずっと舞台袖から見て助言をしてくれている中村芝のぶさんが「大丈夫、貴方は出て来て太十の柄なんだから、楽しんで、自信を持って演って」と、励ましと誉め言葉をくれたのは何よりの味方だ
芝のぶさんとは先月の「鬼一法眼三略巻」でも一緒に出ていて、今までも気が付いた事は何でも言ってくれる
僕も彼に良く尋ねるし、彼も僕を気に掛けてくれて、一つの安心に繋がる
また、観てくれたお客さんからも帰り際に「面白かった」と云う感想を直に貰えたのが収穫だ
嬉しかった
そう言えば、息子も初めて観たこの芝居を「楽しかった」と言っていたな
それを信じて、また明日、明後日と
一日に一歩ずつでも、お客さんが観てより一層「面白い」と思ってくれる様に、色々と悩んで考えなければ
先ずはもう一度、頭の中を整理する所から始めようか
そして、今月は朝から晩まで歌舞伎座に拘束時間が十二時間近いと云う事も判明
移動時間を考えてみると、自宅には十一時間居るか居ないか
十一時間と云えば、ちょっと酒を飲んでいたら直ぐに過ぎてしまう程度の時間
あっと言う間だ
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