歌舞伎役者
四代目尾上松緑
日本舞踊家
六世藤間勘右衞門
己が吐き出す為だけの
取るに足らぬ残日録
無断の転載や
スクリーンショットの盗用等
断じて願い下げる
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ちょっと、疑問に思っている事なんだけど
タッチペンって有るよね
あれ、使い難くないか
僕もタブレットを使う時、一瞬、使っていたのだけれど
結局、指の方が感度がいいし、今ではタッチペンは使わなくなってしまった
「指よりタッチペンの方が扱い易い」って、使っている人って居るのかな
僕の周りにはあまり、居ない様な気がするけど
何となく気になった今年最後の疑問
では、良い年越しを

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九月は中村児太郎さん
十月は名古屋で市村橘太郎さん
そして、今月は中村壱太郎さんと
今年の下半期は随分と色々な人を舞台の上で踏ん付けた人生だった
他人を踏み潰してでも押し退ける欲張りな性格には、どうしてもなれない僕としては、芝居での役柄の上とは云え、これだけ短期間に重なると云う事は珍しかったな
さて、今日は今年、最後の舞台だ
とは言っても、明日からは来年、一月の国立劇場大劇場での初春歌舞伎公演の稽古だけれどね

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やっぱり、今年もそうだ

毎年、毎年の事だ

無理な追い越し

横入り

強引な車線変更

幅寄せ

不法な一時停止

年末になると、平気で随分と荒い運転をする奴等が本当に増える

そう云う奴等こそ、事故って死ねばいいのに

メリー・クリスマス

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クリスマス・イヴに、ちょっと、感傷的になってしまった
来年の二月に歌舞伎座で昼夜一本ずつ、父の三十三回忌追善狂言を出させて貰うのだが
その月の劇場のイヤフォンガイドの企画で、僕が二代目尾上左近を襲名した時に、祖父と父と三人で受けたインタヴューの一部分を流そうと云う話になって
どの部分を流すかを聞いていたのだ
インタヴュー自体、四十年近くも昔の話だし、僕は全く覚えていなかったのだけれど
芝居の台詞等では記録で、祖父、父の声は良く聞いているものの
普段、喋っているあの二人の声は、本当に久し振りに聞いた
懐かしかったな
そして、その温かい内容に、僕は「本当に祖父と父に愛されていたんだな」と、改めて有難く心に沁みた
と、同時にまた改めて、役立たずでがらくたの自分がのうのうと生きている事を本当に申し訳無くも思った

生きているべき、生きていなきゃいけない人間が死んで、死んでも構わない、死んだ方がいい、死んだ方が喜ばれる憎まれ者が生きているなんて

何と云う不条理か

今からでも、自分が死んで代われる物なら代わりたいと、また、いつもの如く思っている

出来る事なら、娘に、そして息子に

祖父や父を逢わせてやりたかった

仕事の事ばかりではなく、プライヴェートの意味でも

僕なんかじゃなくてね
来年の二月に、歌舞伎座に父を偲びに来て下さるつもりが有る方は、是非、そのイヤフォンガイドで、祖父と父の声を聞いて欲しいと思う

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今月は歌舞伎座の十二月大歌舞伎、昼の部の「於染久松色読販」にては、中村鶴松さんと共演している
ちょっと、舞台上で擦れ違う位は有ったけれど、ちゃんと鶴松さんと一緒に芝居をするのは
何と、恐らく十六年振り
何故、はっきりと覚えているかと云うと
彼は、僕が四代目尾上松緑を襲名した、その年の大阪での襲名披露公演の「倭仮名在原系図」にて、僕が勤めていた奴蘭平実は伴義雄の息子
蘭平一子繁蔵を演ってくれていたのだ
まだ、その時は亡くなった中村勘三郎兄さんの門下に入る前で、本名で出ていたんだよな
懐かしい
今月の鳥屋口でも、彼とそんな話やらをしている
あんなに立派に頼もしくなって
中村屋の兄さんの薫陶の賜物だね
一回でも父親役をした者の親心としては、嬉しい限りだ

次回は近い内に、生きている鶴松さんと共演したいね
僕の蘭平で繁蔵を演ってくれた子役達は坂東巳之助さん、尾上右近さん、上村吉太朗さん
そして、上に書いた鶴松さんと
皆、立派な役者になっている
近々の二回は我が息子が演っている訳で
その、ちょっと年上の先輩たちに少しでも近付ける様に、自ら精進して欲しいと願っている
僕がまだ、動ける内に
いつ、居なくなっても大丈夫な様に

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今月は歌舞伎座での十二月大歌舞伎、夜の部の「檀浦兜軍記」と云う芝居で、岩永左衛門宗連と云う役も演っているのだが

今日、市川段之さんに「岩永、面白い」と、誉めて貰えた

人形振りで台詞も義太夫に全て語って貰う、特殊な役だけに、色々と工夫は要るのだけれど

今回はまさに、段之さんの師匠である市川段四郎の兄さんの演じた岩永をベースにさせて頂き、その上で、一緒に舞台に出ている、やはり、岩永経験者である坂東彦三郎さんに細かい事を稽古して貰ったのだ

だから、段之さんにそう言って貰えて、とても嬉しかった

坂東玉三郎の兄さんとのダブルキャストとは云え、まだ約半分の日数が残っているからね

玉三郎の兄さんにも助言を貰いながら、千穐楽まで勤めたいと思う

そして、近頃は御目に掛かっていないけれど、段四郎の兄さんの快癒も、心から願っている

しかし、話は変わるが

あの様に彦三郎さんと僕が一緒に並んでいると、我ながらいいコンビだと思うよ

お互いがお互いに柄に合った役だと思うし

二人で相談しながら、楽しんで芝居をしているよ

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昨晩、急に家の三匹目の犬、まる子が震え出して、吐いてしまって緊急入院

腸に何かが詰まっていて、このまま放っておくと、腹膜炎とかになってしまう可能性が有るとかで、今朝、手術する事が決まってしまった

逆に考えれば、手術が決まったから、もう、今以上に悪くなる訳では無いし、確実に良くはなるであろうから、死ぬ事は無いと思うけど

それでも、凄く心配

恐らくは、飼い主が気付かぬ間に、何かを誤飲してしまったのだろうな

責任を感じてしまう

つい、この間、避妊の手術をしたばかりなのに

一年の内に二度も身体にメスを入れる事になろうとは

何と、可哀想な

僕が楽屋入りした後の正午過ぎから手術だって

何も、飼い主と同じ様な症状になる事は無いのに

出来る事なら代わってあげたい

何だか、落ち込んでしまうよ

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今日の歌舞伎座の昼の部

三階席に学生さんの或る程度、纏まった団体が入る予定なんだけれど

昨日の事

遥か昔、二十年以上前に彼女だった女性からメールが来て「明日、娘が学校の行事で歌舞伎座に観に行くよ」と

いや、時が経つのは早い物だな

抱っこした赤ちゃんがもう、高校三年生になって

しかも、偶然にも歌舞伎を観に来る事になろうとはね

当たり前だが、計算上、僕の娘である事は有り得ないのだが

何だか、不思議な気分

勿論、父親ではないのだけれど、勝手にそれに近い心持ちになるよ

いい所を観せたい、等と欲張ってしまうね

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金属バット
つい最近に知ったのだけれど、実に面白いコンビだね
僕の中ではあの二人の際々を渡るスリリングな笑いは、今、尖り方では天竺鼠と双璧かも知れない
後は芸風が全く違う、まんじゅう大帝国、期待大

コマンダンテの安定感ね、安定感は大事だよな
そして、相も変わらず、さらば青春の光、麒麟、タイムマシーン3号、ダイアン、プラス・マイナスは間違い無く鉄板
和牛は最早、仕事人
かまいたち、ギャロップ、アインシュタイン、巧いと思う
見取り図、ゆにばーす、トット、ハライチ、いいね
品川庄司の二人は器用と懐の広い受け手、やっぱり、漫才している時が一番、輝いて映る
千鳥、おぎやはぎ、銀シャリ、とろサーモンの漫才はもっと、観る機会を作りたい

贔屓の笑撃戦隊を観る事が少ないのは寂しいな

これも生で観に行かなきゃ駄目だな
言うまでも無く、サンドウィッチマン、博多華丸・大吉、矢野・兵動、テンダラー辺りはレジェンド級
コント師では、ハナコ、ネルソンズにジェラードンと、3ピースのユニットに目を奪われた
行く行くは東京03の域を脅かす様になると僕的には盛り上がる
アルコ&ピースとアキナの両コンビもコント師と云う印象なんだよな
パーパーも何だか一言では語れない魅力が有るし

やさしいズのコントは愛が有る
ロビンフットもいい味

バイきんぐはまた別格

ピン芸人では紺野ぶるまさん、河邑ミクさんのが楽しかった
ナオユキさん、また、生で観たい
好きな芸人を挙げて行けば切りが無い

年末は特にお笑いのネタを観せてくれる番組が多くて嬉しい
舞台を主戦場にして、芸で勝負しているお笑いは、干上がって腐った心を笑いで潤して幸福にしてくれる

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昨日は歌舞伎座、十二月大歌舞伎の最後の舞台稽古だった
それが終了後に、国立劇場小劇場にて催されていた藤龍会と云う舞踊会で、家元藤間勘右衞門として、長唄「供奴」を素踊りで踊った
なかなかタイトな予定だった訳だけれど
身体がおかしくなってしまったのか

日が変わった真夜中辺りに、急に目が霞んで頭が痛くなった
猛烈に頭が痛くなると、次は胃が気持ち悪くなり、食べた物を吐く
そうすると、今度は悪寒が走り、貧血なのか、大量の冷や汗が出て全身が冷たくなって、しばらくの間、布団の中で震えている
で、また、ちょっと時間が経つと頭痛が振り返し、と
明け方まで、その繰り返しだった
結果、胃液どころか、血っぽい液体まで全て吐き出し、寝間着のTシャツも冷や汗で数回着替える事に

頭痛だ、吐くだ、なんて云うのは、あまり珍しくもない、通常運転と大して変わらない、いつもの事でもあるのだけれど
流石に「これは不味いかも、病院に行こうかな、今年二度目の救急車に乗らねばならないか」等と考えている内に、漸く眠りに落ちる事が出来
朝、起きてみると、不思議な事に体調は完全回復で何ともなかったと云う始末
夜中のあれは一体、何だったんだろうか

確かに昨日はちょっとした事で苛々させられっ放しだったからな

その影響も有ったのかな

それとも、薬の飲み合わせが悪かったのか
兎に角、引き摺らずに今日の初日も無事に終える事が出来て、一安心

この様子ならば大丈夫だろう
今月、勤めている三役は、いずれも僕には演る事の無い、縁の無い役だと思っていたからな
だからこそ、新しく面白い挑戦と試みでもある
一年の最後の月、千穐楽まで悔い無く無事に終えたい物だ

しかし、左膝の靭帯と云い、僕の身体も随分と経年劣化が激しくなって来たな

身体とも巧く付き合い方を考えて、体調も持つ様にしたいね

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